イクメンならぬイクジジ?孫ケアしたいおじいちゃん急増中

イクメンならぬイクジジ?孫ケアしたいおじいちゃん急増中

共働き夫婦の増加により、これまで母親に任せきりであった子育てが徐々に変わってきています。積極的に育児に関わろうとする男性、いわゆる「イクメン」と呼ばれる男性が増える一方、自分の孫の育児に積極的に関わりたい高齢男性、いわゆる「イクジジ」「イクジイ」と呼ばれる男性が急増しています。その背景はいったいどのようになっているのでしょうか。

どんなおじいちゃんが「イクジジ」になりやすいのか?

「孫は目に入れても痛くない」という言葉まである通り、祖父母にとって孫は宝物のような存在です。しかもすでに「子育て」という長い仕事を終えているため、精神的にも経済的にも余裕があり、子育てのプレッシャーをあまり感じずに接することができるのです。このような精神的に余裕があり、余生を自分の家族のために過ごしたい、と考えている男性がイクジジになりやすいと考えられています。

祖父母の育児参加の増加も背景に

ひと昔前であれば、子どもを預ける保育園がいっぱいになることも少なく、希望すればほぼ入園することができました。しかし最近では、保育園への入園希望者が多く、入園はむずかしくなっています。この原因はもちろん共働き夫婦の増加です。母親が仕事を継続するためには、祖父母に預けるのがもっとも簡単な選択肢なのです。しかも、祖父母にとっても大切な宝物である孫の面倒を引き受けることができますので、孫との時間を増やせるメリットがあります。そしておじいちゃんが「孫育て」「孫ケア」を楽しんで、イクジジになるという構図ができあがります。

世間の価値観の変化も影響している

今のシニア世代は昭和の経済成長期を生き抜いてきた人達なので、男性は仕事、女性は家庭を守る、という世間の価値観が浸透した中で過ごしてきました。そのため、ひと昔前であれば今のイクメンやイクジジのような積極的な育児参加がしにくい環境でしたが、現在では「男性の育児休暇」に代表されるように、男性の育児への参加が推奨されるようになりました。このような世間の価値観の変化も、イクジジの増加に寄与していると考えられます。

イクジジに子どもの面倒を見てもらえば安心

子どもを保育園に預けるとけっこうな保育費用がかかります。特に1歳未満の子どもの場合はびっくりするほど高額です。また、保育園に入園するには先述した通りむずかしいですし、特に最近は保育士の仕事も負担が多くなり目が行き届かずに保育園の事故も増えています。けれども自分の祖父母に預ければ保育費はかかりませんし、子育て経験もありますから安心できます。そして公園遊びなどの特にケガをしやすいような場合には、イクジジに面倒をみてもらえれば目が行き届かずに事故になる、というようなことも防ぎやすくなります。

イクジジ必見!注意点は?

おやつを与えすぎない

甘やかしすぎないことです。よく喜ぶからとおやつを与えたい放題の祖父母がいますが、虫歯になったり肥満児になったりする場合があるので注意が必要です。

おもちゃを買い与えすぎない

孫とショッピングセンターに出かけたりすると、ついつい欲しがるものを与えてしまいそうになりますが、誕生日やクリスマスなどの特別な日以外は、あまり買い与えないようにしましょう。おもちゃはかさばりやすく、また子どもが遊ぶのは一時的なので、孫が欲しいからといってその度ごとに買い与えてしまっていたら、お金がいくつあっても足りません。部屋もおもちゃで埋め尽くされてしまいますので、ほどほどにしましょう。

服を買い与えない

世代が違えば考え方も違いますが、服のセンスも違いますのでプレゼントしないほうが無難です。イクジジが孫の服を買い与えることはあまりないかもしれませんが、配偶者である祖母が孫の服のプレゼントを考えている場合、世代の違いを理由に他の商品を勧めるようにしましょう。

パパ・ママにあまり口出ししない

時代も違えば子育ての方法も違います。6割のパパママが祖父母と子育ての意見の食い違いを感じているというデータもあります。

「6割のパパママが祖父母と子育ての意見の食い違いを感じている」
アンケートでは、親や義理の親と子育ての意見の食い違いがあるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が31.2%、「少しある」と答えた人が30.9%となり、6割以上の親が子育ての意見に食い違いを感じていることがわかりました。

Q. 親(義理の親)と子育ての意見の食い違いある?
ある 31.2%
少しある 30.9%
ほとんどない 21.2%
ない 11.0%
その他 5.8%

参照元:祖父母の口出しがストレス! 6割が悩む「親と祖父母の育児価値観」の実態【パパママの本音調査】 Vol.334

子どもをどのように育てていきたいか、については親が考えるべき課題ですので、習い事や教育方針にあまり口出ししないようにしましょう。

体調管理も親にまかせる

子どもはよく風邪をひきます。熱や体調によって病院の受診を受けさせるかの判断がわかれる場合もあるかと思います。ただしいちばん子どもを身近にみているのは両親ですので、あまり神経質にならずに親の判断にまかせるようにしましょう。

イクジジに子どもを預けっぱなしにしてはいけない

イクジジが楽しみながら孫の相手をしているように見えますが、一時的な時間だけとはいえ責任感を持って孫と接しています。公園に行けばケガしないように監視し、ショッピングセンターに行けば迷子にならないよう目を離さずに過ごしています。かなりの神経を使っていますので、イクジジもストレスや疲れを抱え込んでいると思われます。決して預けっぱなしにはせず、パパママができることはパパママがやるようにし、また、イクジジに感謝の気持ちをきちんと伝えるようにしてくださいね。

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