入浴時に多いヒートショック、その予防と対策

入浴時に多いヒートショック、その予防と対策

冬になるとよく耳にする「ヒートショック」ですが、最悪の場合は死亡にいたるとても怖い現象です。ヒートショックは特に寒くなる12月から2月の間に多く、起きる場所として多いのは入浴時です。なかでも死亡者の8割が高齢者で、寒いと多いとは言っても北国だけのことではありません。ヒートショックはどういった場合に起き、どのような対策が必要なのでしょうか?今回はヒートショックについて探ります。

ヒートショックによる死亡者数は交通事故より多い

様々なサイトでデータが紹介されていますが、ヒートショックが原因だと考えられる死亡者数は、交通事故の死亡者数より多くなっています。特に、65歳以上のひとがその8割を占めています。もちろん、高齢者に限ったことではありません。寒くなる冬は予防と対策が必要です。

ヒートショックとは?

ヒートショックは、暖かいところから寒いところに移動したりすることで、急激な温度変化にともない血圧が大きく変動すると起きます。特にヒートショックが多い入浴時においては、まず暖房などで暖かくなっている部屋から寒い脱衣所に移動したことで体が冷えて血圧が上昇します。その後さらに寒い浴室に裸で入り、血圧がまた上がります。そして湯船につかって温まり血管が拡張して血圧低下と、急に血圧が上がったり下がったりを繰り返します。そこで意識を失ってしまうなどして湯船で溺死する例が多いのです。

ヒートショックが起きやすい場面とは?

ヒートショックは浴室だけではなく、同じように急激な温度差で血圧が変動する場面でも起きます。特に糖尿病や高血圧などの症状があり、血圧が不安定なひとは注意が必要です。

トイレ

トイレはせまい空間ですが、普段は閉めていますから暖房は効いていないことがほとんどです。ほかの暖房が効いている部屋からトイレに来るととても寒く感じます。しかも下半身が冷える状況ですから、真冬の夜中などにトイレに起きたりすると極寒の部屋になっています。冬は小さなヒーターをトイレに置くといいでしょう。

外出時

暖かい家の中から急に外に出ると、その温度差でヒートショックを起こす危険性があります。ゴミ出しのためとか新聞を取りになど、ちょっと出るだけだからと油断せずに暖かくして出ましょう

布団から出る時

朝起きて、すぐに布団から出るのも危険です。冬は、暖かい布団の中から出ると、部屋の中は冷えていますから温度差があります。そもそも、寝ていた状態から急に飛び起きると血圧が急激に上がりますから、起きるときは少しゆっくり、布団の中で手足を伸ばしたり、軽く動いてから起きましょう。暖房をタイマー予約で運転して、起きる少し前に部屋を温めるようにしてもいいですね。

ヒートショックの予防と対策

では、ヒートショックが起きるのを防ぐ方法とはどんなものでしょうか?

温めて温度差をおさえる

家の中のヒートショックが起こりやすい冷えるところは、温めてほかの部屋との温度差をなくすようにしましょう。前述したようにトイレは小さいヒーターを置いたり、暖房便座を使ったりします。脱衣所も同じようにあらかじめ温めておきましょう。
浴室の中は専用の暖房がついていれば利用しますが、ない場合は、お湯をはった浴槽のふたを開けて浴室を温めます。できれば、お湯をはるときに高い位置にかけたシャワーからお湯を出して浴槽にお湯をためるようにすると全体が温まります。また、床も冷えるので、マットを敷いておくのもおすすめです。

家の断熱性能を高める

古い家は隙間風もありますし、断熱性能が低いので、特に部屋ごとの温度差が大きくなってしまいます。部屋の熱損失の大きい部分は窓なので、断熱シートを貼ったり、可能であれば二重窓にリフォームするのも効果があります。既存の窓の内側に取り付けられる内窓もあるので、検討してみてはいかがでしょうか?思い切って浴室そのものをリフォームするのもいいでしょう。

入浴するタイミングを工夫する

食事後すぐやお酒を飲んだ後の入浴は危険です。血圧が下がりやすくなります。
また、夜遅くなると気温が下がりますから、まだ気温が下がらないうちに入ってしまうのもいい方法です。

高齢者の見守りも大切

もし仮にヒートショックの症状が出てしまっても、すぐに発見できれば、湯船に沈まないように助け出したり、救急車を呼んだりすることができます。
入浴時には時々声をかけたり、トイレなども時間がかかっているようであれば様子を見に行ったりなど、家族や周りのひとの見守りも大切です。

ヒートショックは温度差に注意して予防しよう

大きな温度差に気を付けることでヒートショックを予防できます。できる対策から取り組んでみましょう。お風呂上がりにも体が冷えないように気を付けてくださいね。

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